畦倉重四郎の最後の回は暖かで穏やかな日になった。この回はいつも天候に恵まれないが最後の日だけは恵まれた。
おなじみ神田みのりは江戸時代の国学者「塙保己一」の子供時代の逸話。元気が良い話ぶりは相変わらずだが今日はつまったり途絶えたりした回数が多かった。覚えたてなのだろう。
第十六話「奇妙院の悪事(上)」と第十七話「奇妙院の悪事(下)」は本筋とはあまり関係のない話。奇妙院という小悪党の挿話。
第十八話「牢屋敷炎上」では奇妙院の長屋から出た家事が小伝馬町の牢屋にまで及び重四郎を含む罪人たちが一時解き放たれる。
第十九話「重四郎服罪」は重四郎が再び捕らえられお白州で全てを白状することになる。これを持って大団円。
松鯉先生のハリセンの音はいつもより高く鳴り響き、大拍手のうちに全十九話にわたる「畦倉重四郎俥読み」は終了した。
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