終戦記念日は朝から雨。
少し早めに人形町へ行きカフェで昼食をとりながら時間をつぶす。お盆休み風の客と昼休みのランチを食べに来た客が半々といったところ。
社会教育会館は日本橋小学校の8階にある。ちなみに1階から5階までが小学校で6階と7階が中央区の図書館になっている。都心の学校は効率的に作られている。
今日は玉川太福と神田松之丞という若手を代表する芸人。落語家と言いたいところだが、浪曲師と講談師なのだ。以前なら若手の浪曲師と講談師の会で客席が満員になるなど考えられなかった。この2人は人気の中心人物となっている。
前座は講談師の田辺いちか。演目は「隅田川のっこみの場」。迫力のある話しぶりで一気に講談ワールドに入り込んでしまった。
松之丞は「狼退治」。宮本武蔵伝の第四話。武蔵がカゴに乗って箱根の山に入ると狼が出てくる。それを退治しているとカゴかきが素手で加勢してくれた。その強いこと。実はこのカゴかきは…、という話。
太福は「茶碗屋敷」。これは落語の「井戸の茶碗」を浪曲にしたもの。落語と浪曲と講談はお互いに話をやりとりしている。今日のトリ、松之丞の「お札はがし」は落語家の三遊亭圓朝作である。
仲入り後は太福で「荒川銭湯激戦区」。トリが長い話なので簡単に終わらせた。
トリは松之丞で「牡丹灯籠〜お札はがし」。先日リリオホールで聴いたばかりだが古典は何度聴いても面白い。今日は張り扇なしという新しい試み。愛山先生はこういう話をやるときは張り扇を使わない、という教えを忠実に守ってそうするのだという。
張り扇あるなしにかかわらず引き込まれる話だった。原作者の圓朝は天才だと思った。
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