桜の花も散り始め、夏のような天気になった。外を歩くには半袖で十分な陽気。今日はよみうりホールでの談笑独演会だ。日曜日の昼下がり、世間の人は最後の花見か、インドアのホールは空席が目立った。
先ずは長いまくらから談笑得意の津軽弁による「金明竹」。流れるように津軽弁の、きょとんとするおかみさんの表情に笑いを誘われる。
袖に引き込むことなく続いては談笑にしかできない「片棒・改」。ケチな親父の3人の息子たちのプレゼンがおかしい。
爆笑編の前半とは打って変わってしっとりとした人情ものの「芝浜」。この季節に芝浜は珍しい。暮れの風物詩みたいな噺だ。よみうりホールの客だけは除夜の鐘を聞いたような気になって三々五々、まだ明るい有楽町の街へ出て行った。
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