2部構成になっていた。1部はプロのビッグバンドによる演奏。デューク・エリントンの曲を中心に演奏した。エリントンの曲は複雑な構成になっていて芸術的である。一口で言うとノリにくい。ゲストのエリック・ミヤシロが登場してからは彼の派手に鳴るトランペットを聴いていれば良いので楽だった。
後半アマチュアで編成されたかつしかビッグバンドが登場した。前半出たプロのミュージシャンも混じるから大編成のビッグバンドである。リズムセクションは同じパートに3人くらいずつ待機しているから入れ替わり立ち替わりの登場になる。
曲目はビリー・ストレイホーンの「A列車で行こう」やカウント・ベイシーの「エイプリル・イン・パリ」など親しみやすい曲ばかり。思わず体がスウィングした。ビッグバンドの醍醐味である。
アマチュアといっても皆上手い。ソロをとった人たちはプロではないかと思えるほどだった。経歴を見ると楽器を手にしてから1〜2年という人や高校生もいて、短期間でこれほどまでになれるのかと感心した。
満員のリリオホールは手拍子や掛け声で盛り上がった。こういう舞台を経験した人たちは楽器をやめることはできないだろう、と思った。
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