下町ダニーローズ  一覧へ


2011年11月、鬼籍に入った立川談志の追悼公演。

一部は志らくの落語、黄金餅。

黄金餅は前半を志らくが、後半をスクリーン上の談志が演ずる。前半の志らくの調子と後半の談志の調子が違うので別の噺を聞いているようだった。
志ん生が町の名前や通りの名前をいうだけでおもしろかった場面は志らくではいまいちだった。本人も客の反応を感じてかどうも志ん生師匠のようにはいかない、と楽屋落ちの話で笑いを取るしかないようだった。

二部は休憩無しで志らく主催の下町ダニーローズ劇団による演劇。不思議な「ベニスの商人」。黄金餅の登場人物がベニスの商人を演ずる、という構成で演出、脚本は立川志らく。

筋を言うのが困難な内容で、志らく演ずる主人公のコージが40年前と現在を行ったり来たりする。いわゆるタイムスリップもの。
主な登場人物は西念と金兵衛、といっても黄金餅を聞いたことのない方にはただの名前にすぎない。
面白かったかどうか、と問われたらどういう風に答えたら良いのか困る劇だった。というのは、つまらなかったとも断言できないからだ。

会場は200人前後の小劇場。雰囲気のある劇場だった。演者がすごく近くて、目の前で繰り広げられる落語、演劇は一体感があり、大劇場では味わえないものだった。

パンフレット シアター・モリエール シアター・モリエール シアター・モリエール 談志遺影

(演目)
・談志のおもちゃ箱、ヴェニスの商人?黄金餅後日談

(出演)
・下町ダニーローズ(立川志らく、熊谷弥香、モロ師岡、他)

(時・場所)
・2012年6月1日(金)
・18:30〜21:00
・新宿シアターモリエール


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