将軍は穏やかな顔で立っていた。
紀元前3世紀の人とは思えないほど現代的な顔であった。他の7体の兵馬俑、兵隊たちや御者たちも今を生きる人の表情で立っていた。
前に立つと気配が伝わってくるほど彼らは存在感があった。考えてみれば彼らは陶器なのだ。
中国政府が博物館用に作った兵馬俑の群像はただの陶器としてそこにあるのに、8体の本物たちは陶器にもかかわらず気品をたたえていた。
土曜日の朝、兵馬俑のいる国立博物館の平成館第二陳列室には数人の観客がいるのみであり、紀元前に生きていた兵隊たちとゆっくり対面することができた。
これから行く方は9時半開館と同時に入館し、説明書きやその他の出土品を集めた第一陳列室をスルーして第二陳列室にいる兵馬俑にいきなり対面することをお勧めする。彼らは穏やかに迎えてくれるだろう。30分後に観客にとりかこまれるまで。
開催期間は2015年10月27日(火)から2016年2月21日(日)まで。
 
(2016.1.9)
科学博物館ではワイン展をやっていた。
おしゃれなワインの世界を楽しみたい方はこちらへどうぞ。
開催期間は2015年10月31日(土)から2016年2月21日(日)まで。
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