六本木ヒルズ52階の森アーツセンターギャラリーでミュシャ展をやっています。
膨大な量のミュシャの作品が展示されていました。リトグラフによるポスターが半分、油絵が半分、その他素描などです。
ポスターの左がリトグラフによるもの、右が油絵によるものです。
私には圧倒的にリトグラフによるものが魅力的に感じられました。
この画家はポスターにすばらしい才能を持っていると思います。
下右のサラ・ベルナールの舞台のポスターはぞくぞくするほど役者および役柄の特徴をとらえていると思いました。(舞台の下にひそんでいる男に注目。)
左のネスレの離乳食の広告など実に面白いと思いました。自転車や石鹸の広告もありました。ネスレって100年も前からあったんだ、と驚きました。
開催は3月9日から5月19日まで。
ぜひ行ってみることをお勧めします。
改装後初めて東京都美術館へ行ってきました。
エル・グレコ展です。
黒いベースの中に浮かび上がる光り、それがエル・グレコの宗教画です。 全51点、点数の多さに圧倒されました。 アメリカ、ギリシャ、イギリス、…そしてスペイン、世界中の美術館からこれだけの点数をよく集めたものだと思います。一般1,600円でこれだけ見られたらかなりお得だと思います。
4月7日まで開催。
東京都美術館を出て左へ曲がり、まっすぐ行くと数分で国立博物館にぶつかります。
確かツタンカーメン展をやっているはずだが、と行ってみたら円空展をやっていました。
会場に入ったとたん圧倒されました。
なんともいえない迫力を感じました。
日本全国に散らばっている5,000点の円空仏の中から46点を展示しています。
"柿本人麻呂坐像(かきのもとのひとまろざぞう)"を見ているうちに体が震えてきて倒れるのではないかと思いました。鉈でざっくり切り込んだような切り口の鋭さ、的確さ。
立ち木を利用して洞や節などをそのまま残し、まるで木の中から生まれ出たようなたたずまいの"金剛力士(仁王)立像 吽形(こんごうりきし におう りゅうぞう うんぎょう)"。
円空というのは何者か?と思いました。
4月7日まで開催。必見です。